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纒向・脇本遺跡、戦前の研究紹介 桜井市立埋文センターで特別展示 奈良

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纒向・脇本遺跡、戦前の研究紹介 桜井市立埋文センターで特別展示 奈良

 纒向遺跡や脇本遺跡など、桜井市内の遺跡がクローズアップされる前の戦前の研究にスポットをあてた特別展示「拓かれた扉」が、同市立埋蔵文化財センターで開かれている。11日まで。

 初期ヤマト政権の都で、わが国最初の首都とされる纒向遺跡。注目を集め始めたのは昭和40年代の橿原考古学研究所の発掘調査により、古墳時代の土器や木製品、遺構などが見つかってからだ。

 しかし、遺跡の“発見”は昭和12年に地元の研究者の土井実氏が雑誌「大和志」に多数の土器出土を報告したことにさかのぼる。その後、島本一氏も大和志に研究報告を掲載する。

 展示では両氏が執筆した論文や説明パネルで遺跡の研究史を紹介。遺跡で出土した土器や、遺跡の範囲を示す地図も展示している。

 また、雄略天皇の泊瀬朝倉宮(はつせあさくらのみや)の宮殿跡とされる脇本遺跡の確認も戦前の昭和14年。雑誌「磯城」に松本俊吉氏が遺物の出土を報告してから広く知られるようになったとされる。展示では遺跡出土の土器とともに、石包丁や靴状土製品が並べられている。

 このほか、三輪遺跡や「金屋の石仏」などの研究史が、写真や土器を通じて紹介され、大和志の創刊号も展示されている。

 問い合わせは同センター(電)0744・42・6005。