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鳥インフル ハクチョウ飛来の瓢湖も警戒 新潟

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鳥インフル ハクチョウ飛来の瓢湖も警戒 新潟

 県内の養鶏場で鳥インフルエンザへの感染が確認されたことを受け、ハクチョウが多数飛来する阿賀野市水原の瓢湖(ひょうこ)を管理する同市は、警戒を強めている。県と環境省は1日、同市内で回収されたコハクチョウからA型の鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表。関係者の間で緊張感が高まっている。

 市の瓢湖管理事務所は、病原体を持つ野鳥から二次感染したスズメやネズミなどが鶏舎に入り込むリスクも想定。これまでに、湖近くの5カ所あるマットに消毒液をしみ込ませたほか、湖と陸地の境界にネットを約600メートルにわたって張り巡らし、人と鳥の接触を防ぐ対策を取った。

 毎年10月から3月にかけてシベリアから瓢湖にやって来るコハクチョウとオオハクチョウは、11月25日に4300羽を超えた。北上良昭所長(58)は「人工飼育の鶏は感染に対する抵抗力が弱い一方、免疫力がある野鳥の間で感染が広がる可能性は低い」と指摘。「瓢湖の白鳥を守る会」の佐藤巌事務局長(73)は「瓢湖は野鳥の『安全なねぐら』となっている」と話した。

 ただ、市内で11月27日に回収された死んだコハクチョウ1羽から、遺伝子検査でA型の鳥インフルエンザウイルスを検出。今後の確定検査で「シロ」の陰性と判定される可能性があるものの、環境省は回収場所の半径10キロ以内を野鳥監視重点区域に指定し、監視態勢を強化した。県は具体的な回収場所を明らかにしていないが、近辺の養鶏場で異常はないという。

 瓢湖は見物客でにぎわう時期をこれから迎えるため、同事務所の担当者はこれまで以上に神経を注いでパトロールを続けている。