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「基礎科学の成果は国力」ニホニウム発見の森田・九州大教授

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「基礎科学の成果は国力」ニホニウム発見の森田・九州大教授

 原子番号113番の新元素名が「ニホニウム」に決まったことを受け、理化学研究所のチームを率いた九州大の森田浩介教授が1日、福岡市内のホテルで記者会見し、「周期表という科学の大きなレガシー(遺産)に、日本の名を冠した元素が載ることは非常に感慨深い」と語った。

 ニホニウムは、原子番号30の亜鉛を、同83のビスマスにぶつけ、合成した。森田氏らは平成15年以降、理研の加速器を使って実験を繰り返し、16~24年の9年間で計3回成功した。

 森田氏は「成功は非常にまれ。数年に1回起こるか起こらないかという実験だったが、誰も手を抜かなかった。チームの成果だ」と述べた。

 森田氏は記者会見で基礎研究の重要性を強調した。

 「基礎科学に多くの人が取り組み、成果を出すことは、国力そのものだ。(ニホニウムで)基礎研究の成果に関心を持っていただけることも、うれしく思う」

 今後の研究については「ニホニウムのほかに118番目までの元素が認定され、周期表の7段目が出そろった。8段目の発見に向けて、世界中で激しい競争が始まっている。新たな発見に全力を尽くす」と語った。