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秩父祭と川越氷川祭、ユネスコ無形文化遺産登録 埼玉

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秩父祭と川越氷川祭、ユネスコ無形文化遺産登録 埼玉

 ■「地域の伝統、世界に認められた」 

 地域の伝統が世界へ-。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会が1日、「秩父祭の屋台行事と神楽」と「川越氷川祭の山車行事」を含む18府県33件の「山・鉾・屋台行事」の無形文化遺産への登録を決めたことを受け、地元の秩父、川越両市では記念のくす玉が割られるなど喜びに沸いた。 (宮野佳幸)

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 「決まった」「ありがとう」。同日午前2時すぎ、秩父市番場町の秩父まつり会館では、タブレット端末でエチオピアでの審議状況を確認していた職員らが歓声を上げた。その後、久喜邦康市長らが同会館でくす玉を割って喜びを分かち合い、久喜市長は「早速、33地域の皆様に『登録決定』についてお伝えし、お祝い申し上げた」と報告した。

 3日には秩父夜祭の大祭を控えており、秩父神社の薗田稔宮司は「全国33の曳山祭に先駆けて、大神様に喜びをお伝えできるのは幸せ」と笑みがこぼれた。秩父観光協会の田代勝三会長は「平成16年から登録に携わってきたので、大変長かった半面、うれしかった。先人が残してくれた大切な文化遺産を地域活性に向けて役立てていきたい」と語った。

 同日午前8時すぎには、登録を祝い、同市の歴史文化伝承館にかけられた横断幕にあった「勧告」の文字がはがされ、「祝 秩父祭『山・鉾・屋台行事』ユネスコ無形文化遺産 登録決定」に切り替えられた。

 川越市では登録を受けて午後3時ごろ、川越まつり会館の山車展示ホールに川合善明市長らが集まり、来館者が見守る中で「宮下町日本武尊の山車」の前で万歳して喜びを爆発させた。

 川合市長は「登録は山車を持つ町内はもちろん、神社関係者、祭り囃子を披露する囃子連の方々など、祭りに関わるすべての関係者の思いが結実したものであり、大変喜ばしい」と万感の思いを語った。

 川越氷川神社の山田禎久宮司は「祭は同じことを繰り返すことに意義がある。時代が変わっても変わらないものを持っているのがまちの力、屋台骨だと思う」と胸を張った。

 同市は登録を記念し、2日から28日まで川越まつり会館や博物館、美術館、本丸御殿などを無料開放。17日午前10時半から、市役所南側駐車場で記念式典を開催し、午後1時から3時半まで蔵の町を4台の山車が練り歩き、山車行事を再現する。