産経ニュース

「酉」の香合づくりピーク 白浜の紀州焼葵窯

地方 地方

記事詳細

更新


「酉」の香合づくりピーク 白浜の紀州焼葵窯

 紀州焼葵窯窯元、寒川栖豊さん(70)=白浜町才野=の工房で、来年の干支「酉(とり)」の香合づくりがピークを迎えている。

 紀州焼は江戸時代に盛んだったが、明治に入って一度廃れたものを寒川さんの父が復興に尽力。昭和12年、紀州徳川家当主から「紀州焼葵窯」と窯名が名付けられたという。

 香合は、香を入れる茶道具の一つ。干支をかたどった香合は、新年の初釜などで使われるほか、飾りとしても重宝されている。

 酉の香合は、長さ7・5センチ、幅4センチ、高さ6センチ。夏からデザインを考案し、白をベースに赤いとさか、黒い尾を塗るが、寒川さんは「目の位置と尾のバランスが難しい」と真剣なまなざしで筆を走らせている。

 寒川さんは「来年は皆が羽ばたいてほしいとの願いを込めて作っている」と話した。

 12月中旬ごろまで150~200個を作り、京阪神や関東地方の百貨店や茶道家らに出荷するが、個別注文も受け付ける。問い合わせは葵窯(電)0739・45・3322。