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神奈川フィル指揮者・川瀬さんに横浜文化賞 「若いファン 増やしたい」

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神奈川フィル指揮者・川瀬さんに横浜文化賞 「若いファン 増やしたい」

 神奈川フィルハーモニー管弦楽団(横浜市中区)の常任指揮者である川瀬賢太郎さん(31)が第65回横浜文化賞「文化・芸術奨励賞」を受賞した。川瀬さんは平成26年4月に神奈川フィルの常任指揮者に就任し、3年間の契約を延長したばかり。神奈川フィルの魅力として「この3年近く、フレッシュな気持ちで臨め、最高のメンバーがそろっている」ことを挙げ、今後は自身の若さを生かし、「お兄さんのような親しみやすさで、未来の神奈川フィルファンとなる若年層を開拓したい」と意気込む。

 川瀬さんは、東京音楽大学を卒業し、18年10月の東京国際音楽コンクールの「指揮」で、最高位に入賞するなど活躍。26年から神奈川フィルの常任指揮者を務めている。

 横浜文化賞「文化・芸術奨励賞」の受賞に関しては「自分の方向性が正しいか不安になることもあったが、今回、賞を頂けたことで、(自分のやってきたことが)正しいと確信できた」と喜びを示した。

 神奈川フィルの29~30年の定期演奏会のプログラムも決まり、「みなとみらいシリーズ」「音楽堂シリーズ」など計13公演を行う予定となっているが、「曲の組み合わせのこだわりなど、他の地域の人がうらやましいと思っていただけるような、神奈川フィルらしいプログラムを展開していきたい」と話す。

 川瀬さんは「クラシックの演奏会場が、癒やしの場だけでなく、自身の生き方などを再認識していただく場所になったらいいと思っている。今後も、社会的に意義があるということを意識したプログラムを提供していけたら」と語る。

 今後は、演奏会以外にも、県内の学校の吹奏楽部に無償で出前指導を行うなどして、「クラシック離れが進む若者にも神奈川フィルの魅力を伝え、将来のファンを増やしたい」と意気込む。

 川瀬さんが登場する直近の演奏会は、12月3日に県民ホールで行われる「ベートーベンの交響曲第9番」。「今年1年を振り返りつつ、新年への思いをはせてもらえたら」とし、最高の演奏と合唱を届ける決意だ。公演の問い合わせは、神奈川フィル・チケットサービス(電)045・226・5107。

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【プロフィル】川瀬賢太郎

 かわせ・けんたろう 昭和59年、東京で生まれる。平成19年、東京音楽大学音楽学部音楽学科作曲指揮専攻(指揮)を卒業。これまでに、広上淳一、汐沢安彦、チョン・ミョンフンらに師事。現在、神奈川フィルのほか、名古屋フィルハーモニー交響楽団の指揮者なども務める。第64回神奈川文化賞「未来賞」受賞。