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鳥インフル 「まさか青森で…」 農場で発生、東北初

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鳥インフル 「まさか青森で…」 農場で発生、東北初

 青森市の家禽(かきん)農場で、食用として育てられているアヒルから高病原性鳥インフルエンザが見つかった問題で、県は29日、本格的な防疫対策を始めた。県は同日中に飼育されている約1万6500羽の殺処分を終え、12月1日までに穴に埋める作業を終了したい考え。東北で初めて、農場で飼育されている鳥から発生したことに関係者の間には困惑が広がるとともに、風評被害を懸念する声も聞かれた。

 感染拡大を防ぐため、県は発生農場周辺と半径3キロ、10キロ付近の5カ所に消毒ポイントを設置。また、発生農場の半径3キロ以内の4農場では異常が確認されなかった。

 一方、県は国の専門家とともに疫学調査チームを組織し、感染ルートの解明を急ぐ。高谷清孝・県農林水産部次長は「感染力が強いので発生農場には近付かないでほしい。ただ、鶏肉や卵を食べても感染したという報告はないので、風評被害が出ないようにしていく」と語った。

 県内の養鶏関係者は産経新聞の取材に「まさか青森で…」と絶句。「風評被害が心配。国、県が一体となって早く収束させて」と話した。

 県は発生に備え、定期的に消毒ポイントの設置や殺処分の訓練などを行ってきた。

 県庁で三村申吾知事と今後の対応策を協議した矢倉克夫農林水産政務官は「東北で初の発生だが、しっかりと初動対応を確認した。県と緊密に連携し、正確な情報を提供していく」と話すとともに、国として殺処分費用や発生農場の損害、風評被害対策に万全を期す考えを示した。