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「筑波山地域」ジオパーク認定 教育面での地域発展も期待 茨城

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「筑波山地域」ジオパーク認定 教育面での地域発展も期待 茨城

 ■カリキュラム作り/理科以外にも反映

 ♪空には筑波 白い雲-。「茨城県民の歌」に真っ先に登場し、多くの小中学校の校歌にも出てくる筑波山。県民に親しみのある筑波山周辺の地域が9月に県内2例目の「日本ジオパーク」に認定されたのは、記憶に新しい。観光客誘致や環境保全だけでなく、教育面でも地域の発展に役立てたいと自治体関係者の期待は大きい。(篠崎理)

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 ジオパークはジオ(地球や大地)とパーク(公園)を合わせた言葉。県内では平成23年に「茨城県北ジオパーク」(北茨城市、高萩市、常陸太田市など)が認定されている。新たに認定された「筑波山地域ジオパーク」は、つくばと土浦、石岡、笠間、桜川、かすみがうらの6市にまたがる。

 「筑波・鶏足(けいそく)山塊」「霞ケ浦」「山と湖をつなぐ平野」の3つのゾーンで構成され、筑波山山頂や八郷盆地、桜川中流など26カ所のジオサイト(見どころ)がある。認定を受け、地元自治体はホームページや市報などで特集を組み、イベントを通じて市内外に情報発信するなどPRに力を入れている。

 6市などでつくる協議会は、筑波山への観光客数を現在の約1・7倍に当たる年300万人を目指しており、筑波山神社近くの土産物店の60代女性は「(認定を)客の増加につなげたい」と期待する。

 教育面への効果も期待されている。つくば市の柿沼宜夫教育長は「認定を受けて来年度は市内全ての学園(小中一貫校)でカリキュラムを作り、次世代への教育を進めたい」と力を込める。土浦市の井坂隆教育長は「地質だから理科で学ぶべきだとの声もあるが、星空を見て『すてき』と、詩を作ったり作文を書いたりすることも取り入れたい」と意欲的だ。

 ただ、認定の効果は未知数な側面もあり、土浦市の中川清市長は「ジオパークという言葉を初めて聞いた人もたくさんいる。まずジオパークというものを市民に知ってほしい」と話す。