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河川敷16歳死亡で合同検証委中間報告 非行対策、幅広い連携必要 埼玉

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河川敷16歳死亡で合同検証委中間報告 非行対策、幅広い連携必要 埼玉

 東松山市の都幾(とき)川河川敷で吉見町のアルバイト、井上翼さん=当時(16)=が少年5人に暴行され死亡した事件で、県教育委員会と東松山、川越両市教委などで構成する合同検証委員会は29日、学校の指導だけでは非行少年に対する効果は限定的で、警察、福祉などとの連携が必要だったなどとする中間報告書をまとめ、関根郁夫教育長に提出した。

 報告書では、論点を(1)非行・問題行動などへの対応(2)高校中退への対応(3)問題行動の未然防止-に集約。井上さんと少年5人の成育歴も記載し、高校入学時に生命にかかわる病気をしたことが中退に影響、小学6年の夏休みに家出して暴力的な行動が目立つようになった-など、それぞれの少年の転期を具体的に指摘した。

 委員長の沢崎俊之埼玉大教授(学校臨床心理学)は「子供たちをどう見守り、どんな子供を育てていくかは大人たちの問題だ」と地域で育てる重要性を語り、関根教育長は「大人の世界でも隣の家を知らない今の社会を、根本から変えなければならない」と述べた。

 今後は論点ごとに再発防止策を検討し、年度内に最終報告書をまとめる方針。