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本州最南端の蔵元で新酒仕込み本格化 和歌山

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本州最南端の蔵元で新酒仕込み本格化 和歌山

 本州最南端の蔵元として知られる新宮市の「尾崎酒造」で新酒の仕込みが本格化している。今週から絞りの作業も始まり、蔵は正月の宴に欠かせない生原酒のフルーティーな香りに包まれている。焼酎ブームに押され気味だった日本酒だが、尾崎征朗社長(72)は「若い人が関心を持ち、特に若い女性から人気が徐々に再燃している」と話している。

 熊野川沿いに立つ尾崎酒造では今月5日、タンクの酒米に麹や酵母菌、水を入れる仕込みが始まり、約3週間たった28日に初絞りを行った。日本酒は温度管理が難しいため、晩秋から来春の寒い時期に仕込み作業が続く。

 完全なコンピューター制御で温度管理もできるが、尾崎社長は「味が均一になり、いろいろな味が楽しめる地酒らしさがなくなる」と話す。今年の初絞りのできについて杜氏の小林武司さん(42)は「癖もなく、おいしく仕上がりました」と自賛する。

 尾崎酒造では正月用の「太平洋しぼりたて生原酒」をはじめ、「太平洋」「熊野川」といった主力商品を中心に来春までに約10万本(1・8リットル換算)出荷する予定という。