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【新潟と青森32万羽殺処分】鳥インフル、群馬県内も不安視

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【新潟と青森32万羽殺処分】
鳥インフル、群馬県内も不安視

 ■防疫対策会議「早期通報と消毒」確認

 新潟、青森両県の養鶏場で鳥インフルエンザウイルスが確認され約32万羽の殺処分が始められたのを受け、県は29日、県内の生産者や食鳥処理などの関係団体を集め、現状や今後の対応について話し合う防疫対策会議を開催した。関係者からは「隣県で起きたことだけに、鳥インフルは県内でいつ起きてもおかしくない」と不安の声が上がっている。

 会議には関係者約40人が参加し、県は新潟、青森の鳥インフル発生状況を報告した。いずれも検出されたのは、H5亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスで、強毒性があり鳥の大量死につながるもの。

 国内では、鳥インフルにかかった肉や鶏卵を食べた人への感染はこれまで確認されていないが、海外では生鳥市場などで日常的に濃厚接触して感染したとする報告もある。

 両県は当該農場の飼育家禽(かきん)の殺処分を始めたほか、農場から半径3キロ以内は移動制限区域、3~10キロ以内は搬出制限区域に設定するなど感染拡大防止の措置を取っている。

 今月は秋田や岩手、鹿児島など各地で野鳥から高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されており、県畜産課は「県内でも十分注意が必要」としている。

 発生を受け県は、同日、養鶏農家に情報を周知し、各地域の家畜保健衛生所の所長を集めた緊急会議も開催した。ネット設置などで飼育場に野鳥が入らないようにする▽異常があった場合、早期に通報▽農場出入り口での消毒徹底-などを呼びかけている。

 ニワトリなどを100羽以上を飼育する養鶏農家から週1回寄せられる情報では現在のところ異常はなく、県内の野鳥からもウイルスは検出されていない。

 養鶏農家から生鳥を仕入れて加工、配送している「クリチク」(伊勢崎市)の原料部集鳥課の堀江浩課長は、「新潟で起きているので、いつ県内で起きてもおかしくない、とピリピリしている。発生したら仕事が止まってしまう」と不安を隠さず、「気付かないうちにウイルスを持ってきてしまうのが怖い。車両の消毒や従業員の消毒を徹底したい」と話した。