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京急の情報誌「なぎさ」創刊60周年 「紙でじっくり」根強い人気 神奈川

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京急の情報誌「なぎさ」創刊60周年 「紙でじっくり」根強い人気 神奈川

 京浜急行電鉄が沿線や観光情報、読み物などを盛り込み、駅などで配布している沿線情報誌「なぎさ」が12月1日発行号で創刊60周年、600号の節目を迎える。スマートフォン全盛の時代にあって、紙でじっくりと読むオリジナルマガジンとして根強いファンも多く、今後も若者向けの特集などを充実させ、読者を拡大したい考えだ。

 「なぎさ」は、景勝地として観光開発が進んでいた三浦エリアの魅力を発信する目的で、昭和31年11月に発行。創刊号では、表紙を文化勲章受章者で洋画家の小糸源太郎が手がけ、歌人・下村海南(下村宏)らによるエッセーなど、ほとんどが文章で構成され、さながら文芸誌の風情だった。

 1970年代に入ると、当時モデルだった高見恭子さんを表紙に起用するなど、ファッション誌のような作りへと進化。昭和53年には、劇作家・寺山修司の連載「海のジェニー」を掲載し、時代の一歩先を行く内容で話題を集めた。バブル期には、沿線のリゾート施設紹介などが中心になったが、90年代に入ると、より暮らしや生活に密着した「地域性」をテーマにした特集が増えていった。

 この間、「京急沿線見てある記」や、平成17年4月から約2年9カ月、人気ライター、北尾トロさんの連載「京急ゆるゆる紀行」が話題を集めるなど、代々、各駅の沿線情報の名物読み物が続いてきた。

 現在は、A5判でオールカラー、16ページで構成(600号は24ページ)。6万部を発行している。最新の記念号では、京急沿線出身の人気タレント、V6の井ノ原快彦さんのインタビューをはじめ、三浦や羽田空港といった沿線の変遷を伝える特集、かつて京急沿線を走り、今年60歳を迎える「旧600形」の車両が現役として走る高松琴平電気鉄道(琴電、高松市)のルポなどで構成している。

 京急でなぎさの編集に関わる広報課の岩崎達也さんは、「『なぎさ』が60年という長い歳月、読者の方に愛され続けていることに喜びと同時に期待感も感じている。今後も沿線の皆さまに寄り添い、沿線の魅力を発信し続けていきたい」と意欲を示している。