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光琳の八橋図屏風と“対話” 京都・福知山高付属中、実物大高精細複製品使い授業

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光琳の八橋図屏風と“対話” 京都・福知山高付属中、実物大高精細複製品使い授業

 府立福知山高校付属中学校(福知山市土師)で28日、江戸時代の絵師、尾形光琳の「八橋図屏風(びょうぶ)」の実物大高精細複製品を使って、対話型授業が行われた。2年生40人が「日本の美」を代表する絵画をじっくりと鑑賞した。

 八橋図屏風の高精細複製品は、NPO法人「京都文化協会」(京都市下京区)などが制作。同協会はデジタル技術と伝統工芸の融合で文化の保存と継承に取り組んでいる。

 高精細複製品は幅約7・5メートル、高さ約1・8メートルの実物をデジタルカメラで撮影し、和紙に印刷。その上から金箔(きんぱく)をはっている。5月に開かれた伊勢志摩サミットで、首脳らが会議を行った部屋に飾られたという。

 この日の授業では、明かりを落とした教室で屏風を鑑賞した。幸田美知代教諭が「まず、何が描いてあるか言ってみてください」と呼びかけ、生徒らが「青い花」「橋みたいなもの」と回答。その後、『伊勢物語』のカキツバタを読み込んだ和歌と、和歌にまつわる文章を紹介した。

 幸田教諭は「この話を聞いた後で、どのように見方が変わったか」と質問。生徒らは「伊勢物語の話を聞き、その主人公の悲しみが絵から感じられる」などと返答していた。幸田教諭は「知識が増えると、見方も変わる。そのことを知ってください」などと語りかけていた。