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御嶽山噴火 山頂付近の遺留品回収を 麓の2首長、長野県に支援要請

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御嶽山噴火 山頂付近の遺留品回収を 麓の2首長、長野県に支援要請

 発生から2年余りが過ぎた御嶽山噴火災害で、木曽町の原久仁男町長と王滝村の瀬戸普村長は28日、規制で立ち入りができない山頂付近に犠牲者の遺留品や当時の登山者の所有物が散乱していることを明らかにした。両町村長は28日、県庁で阿部守一知事に対し、傷の癒えない観光の振興や火山防災対策の強化を要望するとともに、遺留品回収に向けた国や県などの支援を求めた。

 御嶽山は現在、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)で、火口からおおむね1キロ圏内に入ることはできない。しかし被災した山小屋などを調査した際、多くの犠牲者が出た山頂や八丁ダルミの付近で、湯を沸かすためのガスバーナーなどの登山用品が散在しているのを確認したという。原町長は取材に対し「回収場所をしっかり確認し記録するのか、ただ集めればいいのか、県や県警と相談したい」と述べた。

 県危機管理部は「捜索の際に持ち帰ったものがいくつか遺族に返されたが、遺留品がまだ山頂付近にあることは聞いている。現時点では規制区域内へは入れないが、誰がどう回収するかなども含めていずれ対応が必要になる」と話した。所有品の回収が大きな課題として残されていることが浮き彫りとなった。

 両町村長は阿部知事に、被災した山小屋の撤去や避難施設の設置、山麓宿泊施設の誘客などに対する県の支援を求めた。阿部知事は「取り組むべきテーマ、思いは両町村と共有している。まだ災害は継続中であり、手厚い配慮をしたい」と応えていた。