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好評の「足利銘仙展」凱旋 ローマで先行開催「斬新でモダン」 栃木

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好評の「足利銘仙展」凱旋 ローマで先行開催「斬新でモダン」 栃木

 「織物のまち足利」を象徴する足利銘仙を紹介する特別展「銘仙 VIVID MEISEN」が足利市立美術館(同市通)で開かれている。着物に加え、竹久夢二や鏑木清方(かぶらき きよかた)らが手掛けた販売促進用ポスター、版画など計100点以上を展示。今春、大好評だったローマの先行開催を受けての“凱旋展示”だ。12月25日まで。 (川岸等)

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 日伊国交樹立150年記念で、同館を中心に、銘仙産地だった群馬県伊勢崎市、埼玉県秩父市、都内の広告代理店などの協力を得て開催。4~6月、ローマで先行開催し、「斬新でモダン」と現地のデザイナーらに好評だった。

 銘仙は絹糸を先染めした絣(かすり)の織物で、大正から昭和初めに大流行した。足利では昭和2年、織物業者による「足利銘仙会」が結成され、ブランド化を徹底。14年には生産高日本一になった。

 戦後、洋装化で衰退したが、現在、その斬新なデザインや色合いが若い女性らに注目されている。

 当時、銘仙会は販売促進に力を入れ、ポスターは美人画で有名な伊東深水、鏑木清方、絵はがきの版画は竹久夢二らが手掛けた。また、作詩・西条八十(やそ)、作曲・中山晋平、歌手・東海林(しょうじ)太郎ら一流の面々に依頼し「足利音頭」「足利小唄」などの宣伝民謡が作られた。

 同展では唐草など伝統模様に加え、アールヌーボーなどの影響を受けた銘仙の着物70点、ポスター原画20点、明治末から使用された図案20点が公開されている。同館では3度目の銘仙展となるが、今回、初めて本格的な図録も作製した。

 同館は「銘仙の関心は世界的に高まっており、鮮やかな色彩、大胆なデザインなどその魅力を知ってほしい」としている。月曜休館。