産経ニュース

【言葉の贅肉】伊奈かっぺい綴り方教室 「句。読、点々、ばらばら」

地方 地方

記事詳細

更新

【言葉の贅肉】
伊奈かっぺい綴り方教室 「句。読、点々、ばらばら」

 この人の場合、話の切れ目に句読点が必要なのではなく、ただ単に言いたいことは全部言いたい、さっさと言いたい、他人に口を挟まれたくない、まだまだ言いたいことは山ほどある、うっかりだれもが適切だと思うあたりに句読点を入れてしまうと、すかさず相手は疑問反問、言葉尻あげ足取り、口封じのための無駄な相槌を打ってくる。

 そうはさせずと言いたいことは全部言いたいさっさと言いたい他人に口を挟まれたくないまだまだ言いたいだけど息が続かない呼吸が苦、るしくなるから苦るしくなったときだけ息継ぎしようと思えばハナシの中身も切れ目も切れ間も段落も宛名も句(く)も読(どく)もてんでまるで意に介しない続けるだけうっかり「介しない」で句点「。」を入れたらスタジオ中のヒナ壇から疑問反問言葉尻あげ足取り口封じのための相槌が撃ち込まれてしまう(と、うっかりここで息継ぎをしてはいけない)…撃ち込まれてしまうしかしだが、などと次に続くための肯定にでも否定にでもつなげられる接続詞を乱発して自分の発言場面を長くしようと努力しているとしか思えないその人が哀れにさえ思えてきてテレビのスイッチに句読点を打つわたしであった。ふう…。

 ぎなたよみ【ぎなた読み】(「弁慶が、なぎなたを持って」と読むべきところを「弁慶がな、ぎなたを持って」と読むように)句読点を間違えた読み。(広辞苑)

 ぎなた読みに関しては以前にも少し触れ、たいそう楽しく遊んだ記憶があるが、この場合はあくまでも「句読点を間違えた読み」であって、相手に口を挟ませないようにするテクニックのひとつとしての句読点無視とは大きく違う。そこまでして自、分の意見を聞けと押しつける大学教授(…四文字削除)

=次回は12月11日に掲載します。

関連ニュース

【言葉の贅肉】伊奈かっぺい綴り方教室 「明日になれば明日になっても」