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若冲「ダビンチに匹敵」 米収集家、魅力語る 京都嵯峨芸術大で講義

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若冲「ダビンチに匹敵」 米収集家、魅力語る 京都嵯峨芸術大で講義

 江戸時代の京都で活躍し、今年で生誕300年を迎えた絵師、伊藤若冲(1716~1800年)の絵画作品を長年集めている米国の収集家、ジョー・プライス氏(87)が19日、京都嵯峨芸術大(京都市右京区)で講義を行い、学生らを前に若冲作品の魅力について語った。

 プライス氏は、1952(昭和27)年以降、若冲作品などを買い集めた「プライスコレクション」を通じ、無名だった若冲ら日本の江戸時代の絵画の魅力を世界へ紹介した。若冲研究の第一人者として知られ、平成19年から京都嵯峨芸術大の客員教授をつとめている。

 プライス氏はこの日、約1年ぶりに同大の講義に登壇。妻、悦子さん(77)の通訳を通じ、初めて購入した若冲作品「葡萄(ぶどう)図」について、米ニューヨークで「誰の作品なのか知らなかったが買いたいと思って購入した。その代わり、目的の車は買えなくなったが…」というエピソードを紹介。若冲を「レオナルド・ダビンチに匹敵。日本に素晴らしい画家がいたことを知ってほしい」と話した。

 プライス氏は講義後、産経新聞社などの取材に対し、昨今の若冲ブームについて「過熱しすぎで、商業的。若冲が生きていたら、表には出てこなくなるだろう」と苦言を呈した。