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「国にメッセージ届いた」 泉田氏最後の会見、新潟知事選評価

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「国にメッセージ届いた」 泉田氏最後の会見、新潟知事選評価

 泉田裕彦知事は19日、在任中最後の定例記者会見に臨み、知事選で原子力防災や東京電力柏崎刈羽原発(柏崎市、刈羽村)の再稼働への対応が争点となったことで、原発をめぐる不安の解消に向け「しっかりやらないといけないというメッセージが国に届いた」と指摘し、自らの出馬撤回が功を奏したとの認識を示した。また「県民の皆さんと12年間、県を良くするために進み、幸せな時間だった。全ての県民に感謝したい」と語った。

 泉田知事は日本海横断航路計画をめぐる地元紙の報道姿勢を理由に出馬を取りやめた経緯がある。会見では、自らの知事選撤退により、同計画で使うフェリーのトラブルが知事選の焦点にならず、原子力防災や原発稼働への対応が争点化したとの考えをにじませた。

 泉田知事は、同原発を「不安に思う県民が大勢いる」と指摘。背景として、福島第1原発事故で自ら責任を取った人が東電にいない▽炉心溶融(メルトダウン)を隠した理由が解明されていない-ことを挙げた。

 また、米山隆一氏が柏崎刈羽原発の再稼働に慎重な考えを前面に出して当選したことから「次期知事の交渉力が高まっている」と強調。県民の意向をバックに、国や東電に対する県の発言力が強まる状況が生まれたとの考えを示した。

 ただ、選挙戦の終盤に米山氏が「命と暮らしを守れない現状では再稼働は認められない」と、一歩踏み込んだ主張を展開したことに関し、泉田知事は「どこまで把握し言われているのかを見極める必要がある」と述べ、自らの考えとは異なるとの立場を示した。

 泉田知事は、3期12年間の在任中で印象に残る出来事として中越地震、拉致問題などを挙げた。