産経ニュース

「判決、90点だが不服」 一票の格差原告側、即日上告 高裁秋田支部

地方 地方

記事詳細

更新


「判決、90点だが不服」 一票の格差原告側、即日上告 高裁秋田支部

 「一票の格差」が最大3・08倍だった7月の参院選は憲法違反だとして、県内の有権者が選挙無効を求めた訴訟の判決で仙台高裁秋田支部(山田和則裁判長)は19日、「違憲状態」と判断し、一連の訴訟では東北地方で初の司法判断となった。原告側は判決が「1人1票の原則」に言及しているなどの点で、100点満点で「90点の内容」と一定の評価を与えつつ、選挙無効が認められなかったことを不服として即日上告した。

 判決は「投票価値の不均衡は依然として違憲状態にあった」と指摘。一方で隣り合う県の選挙区を統合する「合区」の導入で、格差が前回参院選の4・77倍から大幅に縮小したことを「選挙制度の仕組み自体の抜本的な見直しに着手し、一歩前進させた」と評価した。

 1人1票の原則については「投票価値という実質的側面から国民に保障するもので、人口比例を十分考慮すべき」とした。

 原告側の升永英俊弁護士は、判決が「『厳格な人口比例を要求する』とまでは言っていない」ことに加え、「『違憲状態』という詭弁(きべん)で選挙を有効にしている」点をマイナス要因と指摘した。

 今回の合区については「違憲状態で選ばれた人が、国会で活動することに正当性はない」とした上で、「都道府県をまたいだ選挙区を作る方が望ましい」との見解を示した。原告側によると、議員1人当たりの有権者数が最少の福井選挙区と秋田選挙区の格差は1・37倍という。