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船橋市西図書館あすオープン 被災し移転、浮世絵など貴重資料も 千葉

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船橋市西図書館あすオープン 被災し移転、浮世絵など貴重資料も 千葉

 船橋市民の知的活動の拠点となる西図書館(同市西船)が21日、オープンする。旧館は東日本大震災で被災したため、現地に移転して建設した。浮世絵や古地図など貴重なコレクションを展示するギャラリーを設けている。

 市立図書館は昭和21年、市役所内の一室に開設された。当時の蔵書は約800冊だったという。同46年、西船地区の小高い丘に西図書館が建設された。斬新なデザインで貴重な資料を所有し、市民に親しまれてきた。ところが、平成23年の東日本大震災で被災し、解体された。

 新しい西図書館はJR総武線沿線の敷地(約1560平方メートル)に建設。地上3階地下1階。工事費は約20億6700万円。蔵書は一般図書約5万4千冊、児童書約2万冊、文庫・新書約1万6千冊-など計約21万7千冊。

 特色は浮世絵、古文書、古地図などの貴重資料だ。松戸徹市長は「意識の高い図書館職員らが長い期間をかけて収集した。財政難のおり、一部で批判もあったが、今となっては貴重なコレクションとなった」と語る。葛飾北斎や歌川広重らが房総地方の情景を描いた浮世絵や詳細な絵地図などが保存されている。2階にギャラリーを設けて浮世絵などを展示する。昭和30年代に撮影した田畑が広がる西船地区の写真なども興味深い。

 田中重雄館長は「市民の読みたい、調べたい、学びたいという思いに応える図書館を目指す。講演会や上映会を開き、情報を発信していく。子供から大人まで大いに活用してほしい」と語る。休館は月曜。問い合わせは(電)047・431・4385。