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世界の神像、仮面、玩具など一堂に 香川県立ミュージアムで「イメージの力」展

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世界の神像、仮面、玩具など一堂に 香川県立ミュージアムで「イメージの力」展

 造形の作り方や受け止め方に、人類共通の普遍性はあるのかをテーマに、特別展「イメージの力-国立民族学博物館コレクションにさぐる」が、香川県立ミュージアム(高松市玉藻町)で開かれている。「みんぱく」(大阪府吹田市)が収集・所蔵する約34万点のコレクションの中から、県立ミュージアムの学芸員らが厳選した世界各地の神像や仮面、民族衣装、墓標、玩具など約390点が展示されている。

 「美術史学と人類学」や「西洋と非西洋」という垣根をなくして普遍性を探ってもらおうと、あえて地域や時代などの分類はせず、形や色、大きさに着目して配置されている。

 パプアニューギニアに住むイアトムルの人々が作った、かぶりもの型仮面「アバン」は籐製で上下に2つの顔を持つのが特徴。男性の成人儀礼に登場し、少年たちを教育する役割がある。親の言うことを聞かない子供がいると登場するという。日本の「ナマハゲ」と共通する習慣で、会場の近くにはナマハゲの面が展示されており、2つを比較できる。

 ユニークな展示では、ガーナのライオン、飛行機、イカ、ベンツ(車)、ビール瓶などの形をした棺桶(かんおけ)。死者の葬儀の際、死者の職業や趣味、性格にちなんで、遺族が発注するという。ライオンの棺桶は生前ハンターとして知られた人に用いられた。

 6・48メートルの長さに目を奪われるのはパプアニューギニアの「ワニの彫像」。川の流域にある村の男子集会所に置かれている。この地域には祖先とワニの関係を物語る伝説があるという。

 会場での写真撮影は自由で、同館では「会場を訪れて造形物の数々から受けるインパクトや多様さを感じてほしい」としている。

 隣接する展示室では、瀬戸内海歴史民俗資料館(高松市亀水町)と東京芸大によるセレクション展「瀬戸内のくらし ハレとケ」が開かれている。祭事や日常的な生活(ハレとケ)などで使われた道具類が展示されている。

 「イメージの力」展は11月27日まで。月曜休館。金曜日と瀬戸内国際芸術祭秋会期開催中(11月6日まで)の土曜日は午後7時半まで(その他の日は午後5時まで)。観覧料は一般1100円、高校生以下と65歳以上などは無料。「瀬戸内のくらし」展は12月24日まで。問い合わせは県立ミュージアム(電)087・822・0247。