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クマに注意 美作市と西粟倉村で今月に入り10頭捕獲

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クマに注意 美作市と西粟倉村で今月に入り10頭捕獲

 美作市と、隣接する西粟倉村でツキノワグマの捕獲が相次いでいる。今月に入り18日までに計10頭を捕獲。うち7頭は同日の捕獲という、極めて異例の事態となっている。

 今年は夏頃からクマの出没を多数確認。クマの狩猟を禁止している県では、クマの生息数の増加や奥山でのドングリの凶作のため、エサを探し求めて人里に出没していると分析。

 「クマの活動が活発な朝夕は山に近寄らないこと。もし山に入るときは、鈴やラジオ、大声で話すなど人間の存在を知らせて」と注意を呼びかけている。

 県自然環境課によると、今年度の捕獲数は18日現在で25頭。前年同期比で約5倍に上り、うち同市や同村での出没が21頭と大半を占めている。

 県はツキノワグマを「希少種」とし、鳥獣保護法に基づいて平成12年「ツキノワグマ保護管理計画」を策定。猪などのワナで捕獲されたクマにはタグを付け、唐辛子成分入りスプレーなどを用いて恐怖心を与えてから奥山に放す「学習放獣」を実施。民家近くで捕獲されたタグ付きのクマは殺処分してきた。

 平成27年度からは、民家付近での捕獲は全て殺処分に変更。今年度は民家からわずか30メートル付近で捕獲されたクマもおり、18日までに計6頭が殺処分された。

 地元住民グループ「武蔵青少年育成会」は7月、「子供の安全確保のためにも、頻繁に捕獲されている個体は、民家付近でなくても殺処分を行ってほしい」などとする要望書を提出。

 会長の森岩義幸さん(54)は「人的被害が起きないうちに、一歩踏み込んだ対策を早急に立ててほしい」と話している。