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紅葉シーズンも安全第一 金剛山ロープウェイ50年以上「無事故」

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紅葉シーズンも安全第一 金剛山ロープウェイ50年以上「無事故」

 府と奈良県にまたがる金剛山の登山者の足として知られる千早赤阪村営「金剛山ロープウェイ」が、開業以来50年以上にわたり「無事故」を続けている。利用者減に悩む部分もあるが、乗客の安全を第一に考えてメンテナンスは怠りない。5日には9度目となる国土交通省近畿運輸局長の無事故表彰も受賞。村は「今後も安心して乗れるロープウエーを」と力を込める。

 金剛山ロープウェイは登山者向けに村が約2億円を投じて建設。昭和41年4月開業で、今春に50周年を迎えた。現在は指定管理者が運行業務を担当しており、千早駅から金剛山山頂近くにある金剛山駅までの1323メートルを6分で結ぶ。

 近畿運輸局長の「無事故表彰」はメンテナンスを怠ったことや機器の使い方を誤ったことなどで起こった事業者側の「責任事故」がゼロで、運転保安業務が優秀だった場合にのみ贈られる。同ロープウエーの場合、5年に1度、表彰されるかどうかが審査されるという。

 利用者の安全を第一に考える金剛山ロープウェイでは、安全運行のため、年に1度は3日ほど運転をとめて大規模な検査を行うほか、1カ月に1度は運転の合間を活用しつつ設備点検を行うなど地道な取り組みを続けており、担当者は、「そういう取り組みが評価されたのだろう」と振り返る。

 平成27年度には暖冬の影響で過去最低の約10万3500人に落ち込むなど利用者減に悩むが、村では今年からホームページ上で配信する村のPR動画の中で金剛山ロープウェイも登場させるなど懸命だ。樹氷が山を覆う1、2月だけでなく、これからの紅葉シーズンも利用者が増えるとあって、村では「引き続き、安心して乗ることのできるロープウエーを目指して努力を続け、少しでも利用者を増やしたい」としている。(藤崎真生)