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埼玉県内初の女性署長が大宮西署に初登庁 「のびのびできる職場環境を」

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埼玉県内初の女性署長が大宮西署に初登庁 「のびのびできる職場環境を」

 県警の秋の人事異動が17日、発令され、県内初の女性署長となった大宮西署の杉崎恵子署長(58)が制服姿で初登庁し、同署員75人の前で着任訓示を行った。女性署長が着任するのは東京都や茨城県、神奈川県などに続き全国で8番目。杉崎署長は「署員がのびのびと力強い職務執行ができるよう職場環境を整えたい」と抱負を語った。(川上響)

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 ◆男女ともに補い

 訓示では「男性に見えにくいところを女性が補い、女性に見えにくいところは男性に補ってもらう感覚で前向きで攻めの姿勢の業務を」と力強く指示した。

 教員志望だった大学生時代、校内暴力が蔓延(まんえん)する教育現場を見かねていたところ、婦人警察官(当時の呼称)採用のポスターを見て、警察官を志した。

 警察学校を卒業して交番勤務になったのが昭和58年。県警本部外勤課(現地域課)や生活安全課長などを経て、平成21年に警視に昇任し、少年捜査課などを経て、26年に少年課長となり、今回の異動で署長を任された。

 県警は女性警察官の割合を現在の9・2%から、30年度までに10%に引き上げる目標を立てている。「杉崎署長の存在が、若い人たちにとって、女性でもなれるんだという見本になれば」と期待を込める。

 平成6年に警視庁三田署で全国初の女性署長が誕生してから22年。県警は女性が着任できなかった理由について、育児休暇で現場を離れてしまうことや、家庭との両立が困難な点を挙げた。現在、署長になることができる警視の女性は3人のみで、警視全体の約1%に過ぎない。

 一方、近年は女性を対象にしたキャリアアップセミナーなどに力を入れ、今年から育児休暇の期間を昇任に必要な勤務年数に参入することができるようにし、女性が力を発揮できるような環境を整えている。

 ◆子育てを経験

 杉崎署長は後輩に向けて「それぞれ家庭環境は違うと思うが、将来を見据えて続けてほしい。結婚や子育てを経験したからこそ分かることがある」とエールを送った。