産経ニュース

銚子で巡視船「かとり」最後の一般公開 市民ら1000人別れ惜しむ

地方 地方

記事詳細

更新


銚子で巡視船「かとり」最後の一般公開 市民ら1000人別れ惜しむ

 老朽化のため21日に任務を終える銚子海上保安部所属の巡視船「かとり」の最後の一般公開が、銚子市川口町の銚子港岸壁で行われた。市民やファンなど約1千人が訪れてにぎわい、船内などをゆっくりと見学しながら別れを惜しんだ。

 一般公開では岸壁に詰めかけた人たちが行列を作った。甲板を一周して船橋に上った後、操舵(そうだ)室や船長室、機関室など普段は見ることのできない船内の様子をじっくりと眺めながら、海上保安官に熱心に質問したり、写真を撮ったりしていた。船橋内では計器類をなでながら「銚子の海を守ってくれてありがとう」と話しかける市民もいた。

 「かとり」は今年4月の熊本地震で給水支援のため被災地に赴き、船内に蓄えた約150トンの水を飲料水や風呂の水として提供した。片山貴巳船長は「被災した人たちの顔が明るくなるのを見て、この船が役に立てたことを実感した」と当時を振り返った。また、間もなく解役となる同船には「出入港が難しい銚子の川口を何度も行き来しながら船体を損傷することもなく、よく頑張ってくれた」と労をねぎらった。