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「僧侶はチーム医療の一員」 三菱京都病院緩和ケア内科・吉岡医師が講演  

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「僧侶はチーム医療の一員」 三菱京都病院緩和ケア内科・吉岡医師が講演  

 患者や家族の「心のケア」に当たる僧侶が働いている三菱京都病院(京都市西京区)の医師による講演会が28日夜、京都市下京区の西本願寺聞法会館で行われた。緩和ケア内科の吉岡亮(あきら)部長(47)が「僧侶は医療者と補い合いながら、チーム医療の一員として活躍できる」と語った。

 三菱京都病院は188床の総合病院。終末期のがん患者を支える緩和ケアにも取り組んでおり、昨年12月には緩和ケア病棟を開設した。一方で昨年2月から週1回、僧侶の山本成樹(なるき)さん(49)に患者や家族の話を聞く「傾聴」に当たってもらっている。

 吉岡部長は、病院に死を連想させる僧侶の存在はふさわしくないとのイメージを否定し、「チーム医療には僧侶の仕事がある」と説明。一例として、患者から葬式やお墓に関する質問に加え、人生の意味や死後の世界についても尋ねられる点を挙げた。

 その上で、「僧侶にだからこそ語られる話を通じ、患者の謎が解けることもある」と指摘。「患者と対等な立場で、苦悩への手当てをできるのが病院の僧侶だ」と強調した。

 講演後は山本さんも登壇し、吉岡部長と対談。「相手の問いに対して教義を答えるのでなく、なぜその問いに至ったかを聞くように努めている」と語った。

 講演会は、山本さんが常駐する緩和ケア病棟「あそかビハーラ病院」(城陽市)が主催する連続講座の一環。次回は11月30日、緩和ケアにおける食をテーマに行われる。