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芸術の秋、高崎で堪能 現代アート60点が一堂に 群馬

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芸術の秋、高崎で堪能 現代アート60点が一堂に 群馬

 音楽の街、映画の街、パスタの街などさまざまな顔を持つ高崎市。そこで優れた現代アート作品が集結した展示会が24日から始まる。一方、同じ日には東京からUターンしたグラフィックデザイナーが県内では珍しい本格派のアナログレコード店を開く。この秋、高崎のカルチャーシーンに変化が生まれるか-。(椎名高志)

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 ◆あすから開催

 展示会は「アートプロジェクト高崎」。現代アートの街・高崎を打ち出すことで一層の多面性をアピールする。

 高崎に芸術文化を育てる高崎アートインキュベーション推進会議が主催。昨年は高崎駅西口の駅前広場など、街中を会場に造形作家の作品を展示する「高アート」を開催した。今回はそれに続く取り組みで、国際的に活躍する著名なアーティストから新進気鋭の若手までの優れた作品約60点を同市高松町の高崎シティギャラリーなどで紹介する。

 ◆地方都市で初

 注目されるのは、若手作家によるアート作品の展示「THE ECHO」。同展は、21人の若手アーティストによる自主的な展示活動として組織され、平成20年に初めて横浜市で開催された。その後は海外での開催が続いたが、今回は高崎市在住のアーティストである鬼頭健吾さんが発起人となって高崎での「ECHO4」が実現した。国内の地方都市での開催は初めてとなる。

 彫刻や映像、絵画など12人の作家の作品で構成され、光と色彩の効果が領域横断的に展開される。中でもウリは、林泰彦さんと中野裕介さんが結成したアートユニット、パラモデルの登場だ。「世界や心の色々な部品から組み立てる、詩的な模型/設計図」というコンセプトを核に、模型遊びという要素をベースにして多様な形式の作品を制作している。

 ◆見学者の前で制作

 今回は大量の木材やパイプ、玩具などを会場に搬入。「アートプロジェクト高崎」の最終日(10月4日)での完成を目指し、見学者の前で制作を続けるというユニークな活動を繰り広げる。高崎財団によると、「ディレクターを務める鬼頭さんは『ワクワクする会場にしたい』と意気込んでいる」という。

 このほか、独自の境地を切り開く世界的な画家・彫刻家、武藤順九さんの作品を展示する「武藤順九の宇宙」、同市八島町のラジオ高崎社屋と市庁舎にペインティングや大型絵画の展示などを行うアーバンプロジェクト、アーティストとダンサーによるステージパフォーマンス(24日)、子供の参加を募ってのワークショップ(10月2日)も行われる。