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「木接太夫」の坂上頼泰、兵庫・宝塚市名誉市民に 戦国の武士、秀吉が称号

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「木接太夫」の坂上頼泰、兵庫・宝塚市名誉市民に 戦国の武士、秀吉が称号

植木で栄えた宝塚市山本地区にある木接太夫の彰徳碑=宝塚市山本東 植木で栄えた宝塚市山本地区にある木接太夫の彰徳碑=宝塚市山本東

 宝塚市は、安土桃山時代に接ぎ木の技術を開発したとされ、豊臣秀吉から「木接太夫(きつぎだゆう)」の称号を与えられた坂上頼泰(1515~97年)を名誉市民に選ぶ方針を決めた。市は市議会9月定例会に同意案を提出しており、10月6日の本会議で採決される見通し。

 市秘書課によると、坂上は現在の同市山本地区にあたる「山本郷」に生まれ、武士として秀吉に仕えた。園芸にも携わり、台木に別の花木の枝を接いで、品質向上と大量生産を可能にする接ぎ木の技術を開発。文禄2(1593)年に秀吉から「木接太夫」の称号を与えられたという。

 昨年は坂上の生誕500年だったこともあり、阪急山本駅近くの「木接太夫彰徳碑」の前で記念式典も開催。地元の園芸組合など3団体が今年7月、顕彰を求める要望書を市に提出していた。

 戦国時代の人物を「市民」として扱うのは異例だが、地元住民らは「郷土の偉人を広く知ってもらい、後世に伝えたい」と話している。

 市の名誉市民はこれまでに、阪急電鉄の創業者、故小林一三氏や、漫画家の故手塚治虫氏ら5人が選ばれている。