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湯郷の温泉旅館で十二単着付けショー 岡山

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湯郷の温泉旅館で十二単着付けショー 岡山

 平安時代の装束で、皇族妃の「ご成婚の儀」などで着られる十二単(ひとえ)の着付けを公開する「十二単着付けショー」が美作市湯郷の温泉旅館「季譜の里」で開かれた。観客約50人は十二単のあでやかな姿に感嘆の声を漏らし、盛んにカメラを向けていた。

 日本の伝統工芸品の美しさを発信しようと、旧皇族きもの作家の宮花華子さん(東京都)が親交のある津山きもの学院(勝央町)に提案し、同学院が開催。

 会場では、モデルの女性が赤、緑、濃い緑、黄、オレンジなど1枚1枚色着を羽織っていった。同学院の井並靜余学院長(69)は「着付けには着物を着る女性の前と後ろに1人ずつ付き、長い髪を持ち上げる女性も必要で、計3人が息を合わせて演じる技」などと解説。「重ね着の色合いの美しさが、十二単の最大の魅力。季節によって取り合わせも変わる。色彩感覚は、世界の中でも日本人が1番」などと話した。

 着付けは約30分で完成し女性は計20キロの重さの衣を羽織り、扇子を手に笑顔で記念撮影に応じた。

 同市から訪れたサービス業、浜田裕貫さん(30)は「次々と色鮮やかな衣が手際よく、着付けられ、引きつけられた。こんな美しいものが今に引き継がれてきていることが、素晴らしいですね」と感動した様子だった。