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カワウの食害でアユ不漁深刻 鳥取県、捕獲など緊急対策

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カワウの食害でアユ不漁深刻 鳥取県、捕獲など緊急対策

 魚を大量に食べる野鳥カワウの食害により、鳥取県内の河川でアユが不漁になっているとして、県が今年度、緊急対策を実施することになった。

 カワウは体長80センチほどの大型の鳥。水辺に近い林などでコロニー(多数集まって生活している状態)を形成し、繁殖する。県内では日野川、天神川、千代川各水系などの近くにコロニーなどが数カ所あり、約500羽が生息するとみられる。それ以外にも中海の萱島(島根県)で1千羽以上が確認されている。

 1羽で日に約500グラムの魚を食べるとされ、各河川で漁業被害が出ているほか、コロニーでは樹木の枯死、悪臭などふん害も発生している。

 緊急対策では9月補正予算案に350万円を計上。カワウが産卵する来春までに、卵の数を抑制する方策を取る。まず、カワウは飛行範囲が広く、季節で移動するため、県外を含めて飛行ルート、コロニーなどの実態を調査。繁殖抑制につなげるため、カワウの生態行動を解明する。銃猟で捕獲するほか、ドローンでコロニーやねぐらにカワウが嫌うビニールテープを張り、近寄れなくする対策も行う。

 県内の主要河川では15年ほど前から、アユ釣りの遊漁料収入の減少傾向がみられるという。県は昨年から、県内の河川へ天然アユの遡上(そじょう)が激減した原因の究明へ、餌が競合するカタクチイワシとアユの数に関する調査も実施している。