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病院食、1皿ごとに適温 佐賀の会社が配膳車開発

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病院食、1皿ごとに適温 佐賀の会社が配膳車開発

食事の温度を1皿ごとに調節できる配膳車「ミールシャトルII」 食事の温度を1皿ごとに調節できる配膳車「ミールシャトルII」

 病院や介護施設で提供する食事の温度を1皿ごとに調節できる配膳車を佐賀市の「中島製作所」が初めて開発した。熱々の汁物、ほどよい温度の煮物を同時に提供できることから、全国の病院から問い合わせが相次ぐ。いったんチルド状態で保存した食事を再加熱することから、災害時に備えた数日分の作り置きも可能だという。

 配膳車は「ミールシャトルII」。加熱調理した食事をチルド状態で保存し、提供時には電子レンジに使われているマイクロ波で再加熱する。皿ごとの適温情報をバーコードで読み取り、個別に温度を変えられる。

 同社の取締役、中島和宣氏(35)によると、従来の配膳車は熱風を使った保温式がほとんど。皿ごとの温度管理はできず、熱風で食品が乾燥したり焦げたりすることもあった。

 病院食を提供する大手企業から依頼を受けたのが開発のきっかけだ。当初はトレー全体を同じ温度で加熱する機能しかなかったが、改良を重ねた。

 佐賀市の佐賀大病院は平成27年に27台を導入。病院の管理栄養士、幸島茜さん(32)は「おかずの色合いを鮮やかに保てるようになった。おいしくなったと患者さんからも好評」と話した。

 中島氏は「食事の質が上がり病院食のメニューの幅も広がる」と語り、将来は学校給食への活用も目指す。