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“自転車の街・前橋”発信! JR前橋駅前で「レンタサイクル事業」

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“自転車の街・前橋”発信! JR前橋駅前で「レンタサイクル事業」

 “自転車の街・前橋”の玄関口で高級スポーツ自転車などを貸し出す「レンタサイクル事業」が12日、スタートした。首都圏などのコアな自転車ファンが手ぶらで立ち寄り、赤城山麓でスポーツサイクルを楽しんでもらおうとの狙いから、24万円のロードバイクなど23台を貸し出す。JR前橋駅北口で行われたオープニングセレモニーには、山本龍市長が競技用ウエア姿で登場、記念走行を行って走り出した。

 オープンしたのは、72台収容の6層建て円柱型駐輪場「サイクルツリー前橋」とスポーツサイクル専門店「ジャイアントストア前橋」。貸し出す自転車は駐輪場に保管され、外部から操作すると、地上まで降りてくる。ジャイアントストア前橋で受け付ける。

 23台はクロスバイク11台とロードバイク10台、キッズ用2台。ロードバイクはアルミ製と、軽量で走行しやすいカーボン製の2種類で、24万円相当の高級車も用意した。今後の運営状況を見ながら拡充も考える。料金は車種と利用時間により細分化され、最低3千円(5時間利用)から最高は1万2千円(1泊2日)。

 駐輪場は5月にオープンした「Dパーキング前橋駅北口」の付帯施設として開設。一般利用向けにスポーツサイクルを貸し出し、立体駐輪場としても活用されるのは全国初の試みで、前橋市は駅周辺のにぎわい創出と“自転車の街”活性化にも期待している。

 自転車を提供する世界的自転車メーカー「ジャイアント」が、赤城山麓を疾走する「まえばし赤城山ヒルクライム」や利根川サイクリングロード、競輪場も備えた前橋の環境から、「自転車人口を増やせる」と判断、事業化した。運営管理を担当する大和リースでは2045年までの事業期間で、約5億3千万円の利益を見込んでいる。

 「ジャイアントストア」は全国に25店舗あり、県内では初出店。中村晃社長は「ブランドを売るよりサイクリング文化の普及に貢献したい」と語った。

 セレモニーに競技用ウエア姿で現れた山本市長は、「いよいよ駅前から変わる。自転車を通じ市民が交流できるような街をつくっていく」。最後は貸し出し用ロードバイクに乗って市内に飛び出し、赤城山中腹まで健脚を披露した。