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紀伊半島豪雨で流失の道の駅「瀞峡街道 熊野川」記念スタンプ復刻

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紀伊半島豪雨で流失の道の駅「瀞峡街道 熊野川」記念スタンプ復刻

 新宮市は、平成23年9月の紀伊半島豪雨で流失した同市熊野川町田長の道の駅「瀞峡(どろきょう)街道 熊野川」で観光客ら向けに設置していた記念スタンプを復刻した。道の駅の隣で地元産品や軽食を提供する「かあちゃんの店」と、「熊野川川舟センター」(同町日足)に置いており、市担当者は「熊野川観光に来た記念にぜひ押していって」と話している。

 スタンプ(直径7・5センチ)は熊野川水系の北山川上流にある峡谷「瀞峡」を描いている。道の駅にあった「市林業総合センター」内の物産販売スペースに置いていたが、豪雨の際、施設ごと流失した。

 市商工観光課によると、豪雨後、観光客らから「道の駅に来た記念にスタンプを押したい」という要望が相次いだことから、今年7月に制作会社に残っていた元のデザインそのままのスタンプを“復刻”。8月1日から利用できるようにした。

 かあちゃんの店も紀伊半島豪雨で店を流出、従業員だった下地千代子さんが自宅で亡くなるなどの被害が出ている。昨年3月から道の駅とともに、営業を再開したのに続いて、豪雨から5年を前にしたスタンプの復刻に、従業員らは「天国の下地さんも喜んでくれていると思う」と話した。

 かあちゃんの店を運営する市熊野川産品加工組合の竹田愛子組合長(75)は「復刻のスタンプであると同時に、豪雨の“復興”の象徴でもあるスタンプを多くの人に押して帰ってもらえたら」と話している。

 かあちゃんの店は第2水曜定休、問い合わせは(電)0735・44・0480まで。同川舟センター(電)0735・44・0987は無休。