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水確保、先人らの知恵学ぶ 高松で小学生対象に出前講座

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水確保、先人らの知恵学ぶ 高松で小学生対象に出前講座

 香川用水への供給量を削減する第1次取水制限が実施されているなか、高松市の木太南コミュニティセンターで、「水について考えてみよう!」をテーマに、夏休み中の小学生を対象にした県環境キャラバン隊による出前講座が開かれた。降雨量が少ない香川県の歴史は、水確保の闘いだったことなどに触れながら、水を大切に使うことを呼びかけた。

 講座には、県水資源対策課と環境政策課の職員が出向き、小学生約15人が参加した。

 県の担当職員は、瀬戸内海に面した香川県はもともと雨が少なく、先人たちの知恵で「ため池」で雨水を大切に利用してきたことなどを説明。水との闘いを経て、早明浦ダム(高知県)から県内に導水した水を水道用水、農業用水、工業用水として利用する香川用水の整備(昭和50年に本格通水開始)によって、「香川県の水事情は大きく改善された」と話した。

 香川県の全用水のうち、香川用水の占める割合は約30%で、水道用水は約半分を依存している。しかし、地球温暖化などの影響で、平成6、17、20年には早明浦ダムの貯水率が0%となり、6、17年に一部で夜間断水が行われた。このため、21年に水不足時にも安定的に水を供給できるように香川用水調整池「宝山湖」(三豊市)が完成した。

 こうした水にかかわる歴史を振り返り、県の職員は「水を大切に使う習慣を身につけることが大切」と呼びかけた。

 受講した小学4年の女子児童(10)は「取水制限になっていることはニュースで知っています。講座を聴いて、水が大事ということがよく理解できた。家庭でトイレや風呂で節水ができることも分かった。今日の話をまとめて環境の新聞をつくりたい」と話していた。