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高校生がウィキペディア編集に挑戦 国会図書館関西館で資料使い

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高校生がウィキペディア編集に挑戦 国会図書館関西館で資料使い

 精華町の国立国会図書館関西館で、同館の資料を使って高校生がインターネット上のオンライン百科事典「ウィキペディア」に、地元の地域情報を掲載する「サイエンスプログラム夏季実習」が行われた。

 参加したのは、木津川市の府立南陽高校サイエンスリサーチ科1年生20人。実習は、所蔵資料を広く一般に紹介して利用を促進したい同館と、高校生の学習活動を広げたい学校側のねらいが合致、今回初めて開催した。ITを使って地元の活性化を図る「Code for 山城」代表で立命館大学院講師の青木和人さんが講師として協力した。

 今回挑戦したのは、地元精華町のページに関連地域として「乾谷」と「柘榴(精華町)」の2項目を追加作成する課題。いずれも同町の南西部の地名で、学生らはまず地域を歩いて情報を収集。その後、同館で「精華町史」や「京都の地名由来辞典」などの資料を使って、ウィキペディアのページを作成した。

 ウィキペディアでは出典資料の正確さが求められるため、生徒らは注意深く元となる資料をチェック。乾谷を通る街道について、作家・司馬遼太郎の小説『覇王の家』に地名が登場することを発見すると、地下の書庫から『司馬遼太郎全集34』を借り出して記載されているのを確認した上で、ホームページに詳しい情報を書き込んだ。同科の武田みなみさん(15)は「学んだことをネットで公開できて楽しかった」と笑顔をみせた。

 同館の個人利用は18歳以上だが、高校学習などの要望があればその都度対応している。同館の片山信子館長は「ぜひ学生時代から図書館に親しんでほしい。地域の公立図書館も積極的に利用してもらえれば」と話している。