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名作浮世絵楽しんで 広島・ふくやま美術館、16日から特別展

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名作浮世絵楽しんで 広島・ふくやま美術館、16日から特別展

 「東海道五十三次」シリーズなど風物の描写で知られる江戸時代後期の浮世絵師、歌川(安藤)広重(1797~1858年)の作品を中心に、約200点が初公開された特別展「原安三郎コレクション広重」が16日から、東京からふくやま美術館(福山市西町)に会場を移して開幕する。展示は前後期で総入れ替えされ、前期は8月7日まで、後期は同月9日~9月4日。

 展示されるのは、昭和20~30年代を中心に財界の重鎮として活躍した原安三郎氏(1884~1982年)のコレクションの一部。約2千点の浮世絵のうち、広重晩年の代表作「六十余州名所図絵」70点と「名所江戸百景」120点、残っているものが少なく“幻”とされる葛飾北斎(1760~1846年)の「千絵の海」10点の3シリーズすべて計200点を、初摺でそろえたものが初公開となった。

 これまで表に出なかったが、原氏が社長、会長を務めた化学メーカー「日本化薬」(東京都千代田区)の創立100周年記念で特別展が企画され、まずサントリー美術館(東京都港区)で、4月29日から6月12日まで公開されていた。

 ふくやま美術館は2番目の会場で、福山市箕沖町に同社の福山工場がある縁に加え、今年が100周年という共通項などから実現した。

 「六十余州」には、「備後阿武門観音堂」や「安芸厳島祭礼之図」など、県内の風物を描いた作品も含まれている。

 期間中、記念講演やワークショップ、ギャラリートークなどが開催される。このうち記念講演は2回開かれ、ともに午後2~3時半で、先着150人。無料。1回目は開幕日で国際浮世絵学会の小池満紀子理事が話す。2回目は8月11日で栃木県那珂川町の町馬頭広重美術館の市川信也館長が講演する。

 観覧料千円(高校生以下無料)。開館は午前9時半~午後5時(8月26、27日と9月2、3日は午後7時まで延長)。7月18日、8月15日を除く月曜日と7月19日は休館。