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1月の雨氷、民有林被害6億6233万円 過去4番目の規模 長野

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1月の雨氷、民有林被害6億6233万円 過去4番目の規模 長野

 今年1月29日に松本地方を中心に発生した雨氷(うひょう)による倒木などの民有林への被害は総額6億6233万円に上ることが、県の集計で分かった。国有林の被害額は9万円だった。カラマツなどの人工林に被害が集中しており、雨氷としての被害記録が残るなかでは平成10年4月に上小地区5市町村で発生した被害総額9億円に次ぐ過去4番目の規模となった。

 雨氷は、氷点下の気温のなかで凍らないまま過冷却の状態で降った雨が樹木などに当たった瞬間に凍り付く現象。枝などに付着した氷の重みで倒木が相次いで交通が遮断され、松本市などの標高が高い地域にある旅館や集落などで300人以上が一時、孤立した。

 県の集計によると、民有林の被害は計658・6ヘクタールに及び、松本市など中信地域の5市村と佐久穂町など東信地域の3市町、岡谷市など南信地域の2市町で確認された。自治体別で被害が最も大きかったのは松本市の270ヘクタール、2億5490万円。塩尻市でも150ヘクタール、1億5441万円の被害が出た。

 県は復旧計画を立て、とくに集落や道路に近接して雨で土砂災害が心配される塩尻市奈良井や松本市入山辺などの地区では、県単独の治山事業の適用により倒木の除去や流出防止工事などを急ぐ方針。