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大阪市生野区の「ものづくり百景」第2弾、HPで公開

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大阪市生野区の「ものづくり百景」第2弾、HPで公開

 大阪市内で最も多くの製造業事業所を抱える「ものづくりのまち」として知られる生野区は、区内の製造業で働く人々や技術をイラストなどで紹介したデジタルブック「生野ものづくり百景」第2弾を作製し、同区のホームページで公開している。社長の似顔絵や作業風景などが味わい深く描かれ、世界から注目される最先端技術の開発秘話なども詳しく紹介されている。

 生野区では、江戸時代から農家の副業としてものづくりが盛んに行われていた土地柄で知られている。過去には碁石や眼鏡レンズが製造されていたが、現在でも切削やメッキなどの金属加工品、切り子ガラスなどの工芸品、ランドセルや眼鏡フレームなどの日用品などさまざまな分野の製造業事業所約2300社が集まっている。

 しかし、世界から一目を置かれる優れた技術を持ちながら、各企業の存在はあまり知られていないのが現状。若者のものづくり離れが進んでいることもあり、区は「ものづくりのまち」をアピールするため平成26年、区内の企業30社を紹介する「生野ものづくり百景」をつくり、今回は第2弾として新たに30社を加えた。

 紹介されているのは、世界で1本だけの木製万年筆を作る「平井木工挽物所」▽眼鏡用金型の製造でフランスから視察に訪れるほどの技術力を持つ「山岡金型製作所」▽国内外のスポーツ界を席巻した水着素材を開発した「山本化学工業」-など。いずれも世界から注目される技術を持つ企業が名を連ねている。

 取材にあたっては、区の職員2人とライター、イラストレーターの計4人がチームになって、各企業に何度も足を運んだ。沿革や事業内容だけでなく、社長の人となりや「我が社の自慢」なども詳しく聞き、従業員たちの暮らしぶりまで浮き彫りにしているという。

 区役所地域まちづくり課の武田雅幸担当係長(44)は「各企業の“オンリーワン”の技術を通じて、あまり知られていない区の本当の姿を知ってほしい。こうした企業の魅力を発信することが、まちの活性化につながれば」と話している。