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児童の列に車に猶予判決 高崎小1死亡、遺族「納得できない」

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児童の列に車に猶予判決 高崎小1死亡、遺族「納得できない」

 高崎市で3月3日、登校中の児童の列に病院の駐車場に止めようとした乗用車が突っ込み、小学1年の男児が死亡、女児が軽傷を負った事故で、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)の罪に問われた同市の無職、小見尚旦(こみ・なおあき)被告(73)の判決公判が27日、前橋地裁高崎支部で行われた。永井秀明裁判官は、禁錮3年、執行猶予4年(求刑禁錮3年6月)の判決を言い渡した。

 判決理由で永井裁判官は、小見被告がブレーキとアクセルを踏み間違えたことに触れ、「自動車運転者として基本的かつ厳格な順守が必要な義務で、過失は重い。無限に未来が広がった7歳で命を奪われた男児の無念さは察するに余りある」と述べた。

 一方で、小見被告に前科はなく、「日頃の運転態度に問題があったとは認められず、本件は悪質とまではいえない」とした。

 深々と一礼し入廷、うつむきがちで判決を聞いていた小見被告に永井裁判官は、「まだ7歳の子供が亡くなっているということをしっかりと受け止め、今後の人生、冥福を祈り続けてください」と諭した。

 この事故で亡くなった清水海翔(かいと)君=当時(7)=の父、健志さん(36)は、公判前、家を出る際に「行ってきます」と海翔君に声をかけたという。

 「納得できる判決ではない。納得してしまうと、海翔が亡くなったことを許してしまう。悔しい気持ち」と心境を明かした。

 そして、「(被告人には)責任をもっと感じてもらい、この判決に限らず、きちんと罪をつぐなってもらいたい」と涙ながらに話した。

 事故からまもなく4カ月。現場に面した病院の駐車場には真新しいガードレールが設けられていた。高崎市によると、事故を受け、病院側が設置したという。