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【東秩父物語(2)】無形文化遺産「細川紙」 人の心を「手漉き」に込めて

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【東秩父物語(2)】
無形文化遺産「細川紙」 人の心を「手漉き」に込めて

工房最年少の奥村紗希さん(右)と鷹野禎三さん 工房最年少の奥村紗希さん(右)と鷹野禎三さん

 工房にも4月、新たに最年少の奥村紗希さん(24)=川越市=が入った。1300年の伝統を持つ細川紙に関わる人や施設に、新たな時間が刻まれていく。ただ、鷹野さんは「和紙という真ん中だけ伸びても何にもならない」と言う。

 「その周りで新しい物を開発している人や、ポピー農家とか地道に動いている村の人たちを、どう生かしていくか。それをやらなきゃ東秩父を『県内ただ一つの村』と自慢はできないね。小さくても頑張ってるんだよという見本の村になれたらと思うんだ」

 村への愛情がこもっていた。 (さいたま総局 鵜野光博)

     

 細川紙 コウゾだけを原料とした手漉き和紙。紀州高野山の細川村(現在の和歌山県高野町)で漉かれていた細川奉書がルーツとされ、現在は小川町、東秩父村だけで伝承されている。昭和53年に国の重要無形文化財指定。平成26年11月には、本美濃紙(岐阜県美濃市)、石州半紙(島根県浜田市)とともに「日本の手漉き和紙技術」として、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。

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