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横浜の藤棚商店街 「昭和の映画」でにぎわい再び 銭湯で上映会/有名ポスターデザイナーの新作も

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横浜の藤棚商店街 「昭和の映画」でにぎわい再び 銭湯で上映会/有名ポスターデザイナーの新作も

 横浜市西区の藤棚(ふじだな)商店街が、映画館とコラボレーションして“シネマ商店街”としてアピールする活動を進めている。7月18日から約1週間、商店街全体を「昭和の映画」で盛り上げるイベント「横浜・藤棚シネマ商店街」を開催。昭和の映画を彩ったポスターデザイナーによるオリジナル作品の掲示、銭湯での上映会など、「昭和レトロ」で商店街を覆い尽くす。(岩崎雅子)

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 ◆来月18日からイベント

 昭和47年まで市電のターミナルがあり、造船所の従業員などでにぎわった同商店街。懐かしいタイル絵が楽しめる銭湯や老舗洋品店が軒を連ね、昭和の風情を色濃く残すが、経営者の高齢化や客足の減少に悩まされていた。

 そうした中で商店街の外れに平成27年2月、酒を飲みながら映画の感想を語り合えるバーを併設したわずか28席の小さな映画館「シネマノヴェチェント」がオープン。新たな機運が高まるきっかけとなった。

 古いフィルム映画を中心に上映する同館の社長、箕輪克彦さん(52)と若手の商店会員が意気投合し、昨夏には、さつま揚げ専門店「今井かまぼこ」で映画にちなんださつま揚げを販売する「さつまあげナイト」を実施して好評を博した。

 店長の今井宏之さん(36)は「藤棚にある“アナログ感”を、『昭和映画』を通じてアピールできれば」と考え、「もっと映画館の存在を知ってほしい」と、箕輪さんと商店会員が今夏のイベントを企画した。

 目玉の1つは、「用心棒」や「八甲田山」のほか、洋画「ダイ・ハード」「ランボー」などのポスターを手がけたデザイナー、檜垣紀六さん(76)が制作する藤棚商店街をイメージしたオリジナル作品だ。

 同館でのトークショーが縁となって制作を依頼したところ、檜垣さんは「話を聞いたときはびっくりしたけど、商店街を助けることにつながるなら」と快諾。「藤棚という名前を全国に売り込んでいけるものを作りたい」と気合十分だ。

 期間中はオリジナルポスターが商店街中を彩り、箕輪さんが所有する檜垣さん制作の映画ポスター約120枚も各店舗に展示する。

 7月23日には銭湯「萬斎湯」でサイレント映画の上映を企画。スタンプラリーや檜垣さんが関わった映画のワンコイン上映(入場料500円)など、さまざまな趣向で盛り上げる。

 箕輪さんは「ゆくゆくは商店街を舞台に映画を撮るなど、これからも映画で街を盛り上げたい」と話している。問い合わせは同館(電)045・548・8712。