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【東秩父物語(1)】都心から1時間40分に残された埼玉県唯一の村は静かすぎて眠れないほど美しかった… 

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【東秩父物語(1)】
都心から1時間40分に残された埼玉県唯一の村は静かすぎて眠れないほど美しかった… 

埼玉県東秩父村のバス停そばの道では、八重桜が満開だった=4月24日、同村安戸 埼玉県東秩父村のバス停そばの道では、八重桜が満開だった=4月24日、同村安戸

 「都会の人がここに来ると、夜は静かすぎて眠れないって言いますよ」

 東京・池袋から電車とバスを乗り継いで約1時間40分。埼玉県東秩父村坂本で金属加工業を営む田中輝明さん(62)が、そう言って笑った。ウグイスの声が響き、家の周囲は新緑の山。満開の八重桜。鮮やかな山ツツジ。こんな景色、見たのはいつ以来だろう。

 田中さんは村のイベントの常連「じいさんバンド」のベース担当だという。この村を取材しようとした記者に、同村地域おこし協力隊の西沙耶香(さやか)さん(25)が紹介してくれた。じいさんバンド、どんなバンドなんですか。

    ■  ■

 4月28日夜、同村坂本の「ふれあいセンター槻川(つきがわ)」に集まったのは、マネジャー役の保泉文伺(のりみ)さん(71)を最年長とした7人。44歳の東秩父郵便局長、大久根淳さんもいる。正式名称は「槻川G3(ジースリー)バンド+1」。G3だからじいさん。プラス1はキーボード担当の紅一点、福島たか子さん(59)だ。

 「最初のテンポが違うなあ」「もう1回やろう」

 音はなかなかそろわないが、ボーカル担当の保泉謙(ゆずる)さん(66)は「もう少しうまくなればユーチューブに上げようとメンバーは考えている。それで村外からも出演依頼が来れば、東秩父をアピールできる」と話す。

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