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ライオンやヒョウ“移獣” 熊本市動植物園、県外の動物園へ

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ライオンやヒョウ“移獣” 熊本市動植物園、県外の動物園へ

 熊本市動植物園(東区)で22日、トラやライオンなど猛獣5頭を、福岡県や大分県の動物園に移送する作業が始まった。地震直後、ネット上で「ライオンが逃げ出した」とする悪質なデマも流れたが、同園は「動物が逃げ出すことはない。安心してほしい」としている。

 園内は液状化現象が発生し、路面には最大約50センチの段差ができた。

 動物舎では、ユキヒョウの運動場の檻(おり)に割れと隙間ができた。逃げ出す恐れはないが、念のために、猛獣を避難させることにした。

 対象は、雌のユキヒョウとアムールトラ、雄のライオンなど計5頭。同園は16日の本震発生直後、日本動物園水族館協会に避難を要請、同協会が受け入れ先を調整した。

 岡崎伸一園長によると、作業は午前10時から始まった。鉄格子越しに吹き矢を使って麻酔薬を投与し、眠らせた。1頭あたり100キロを超えるような大きな動物だけに、飼育員が7~8人がかりで運び出したという。移動には、専門業者のトラックを使う。

 移送先は、アムールトラ=北九州市・到津の森公園▽ウンピョウ=福岡市動物園▽ライオン=大分県宇佐市・九州自然動物公園アフリカンサファリ▽ユキヒョウ=福岡県大牟田市動物園。いずれも一般公開するかは決まっていない。

 岡崎氏は「被災した熊本の子供のためにも、一日も早く動植物園が再開できるよう頑張っていきたい」と述べた。