産経ニュース

フィルム写真の良さ知って 写真家の橋本さん、大阪・中央区で魅力発信

地方 地方

記事詳細

更新


フィルム写真の良さ知って 写真家の橋本さん、大阪・中央区で魅力発信

 デジタルカメラが主流のなか、改めて「フィルム写真」の良さを伝える場所がある。大阪市中央区の写真専門「ギャラリー・ソラリス」。暗室も備えており、展示会のほか写真教室で実際に現像も体験できる。写真家でオーナーの橋本大和(ひろかず)さん(34)は「プリントされ、物としての存在感がある」とフィルムの魅力を話し、若者から高齢者まで幅広い客層が集まった交流の場にもなっている。

 ギャラリーは昨年1月にオープン。「写真への新しい気持ちが生まれる場所」をコンセプトに、写真展や写真教室などを開催している。教室では、実際に暗室に入ってカラーやモノクロなどの現像ができるのも特徴だ。

 橋本さんはフィルム写真の魅力について「“物(もの)感”があるのが一番大きい」と指摘する。デジタルカメラは撮影すればすぐに確認できるが、フィルムの場合は現像し紙に焼かないと出来映えは分からない。そのうえ、焼き上がった写真は、階調(トーン)表現の豊かさや美しさの素晴らしさもあり、「フィルムは、これだけ高いポテンシャルを持っている」と力説する。

 その一方で、デジタルを否定しているわけではない。デジタルカメラなら、すぐにコントラストを調整することができ、パソコンで画像処理も自在にできる。暗室でフィルムを触っているときに、「お互いのいい所を感じられる」と話す。

 現在は、フィルム愛好家らの作品を展示する「フィルムで撮ったらレンズで焼く写真展vol・3」が開催されており、午前から若い女性らがフィルムの世界に見入っていた。作品には「見ていて落ち着く」「アナログな作業が好き」「数字でコントロールするのではなく、感覚で表現する世界」など撮影者のコメントが添えられている。

 4月から始まる「フィルムの写真教室」の受講生を募集しており、橋本さんは「若い人に面白いと反応してもらえると、この世界もまだ先があると思えます。プリントを楽しんでもらいつつ、フィルムの魅力を知ってほしい」と話している。

 写真展は20日まで。

 申し込み、問い合わせは同ギャラリー(電)06・6251・8108。