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【ZOOM東北】秋田 動物殺処分ゼロ目指す 背景に「猫知事」の情熱

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【ZOOM東北】
秋田 動物殺処分ゼロ目指す 背景に「猫知事」の情熱

 秋田県が犬や猫などの殺処分ゼロを目指して動き出している。現在、殺処分を行っている動物管理センター(秋田市浜田)とは別に、平成31年度に同市雄和に動物愛護センター(仮称)を設置し、保護した犬や猫を希望者に譲り渡す機能を強化する方針だ。背景には、「猫知事」として全国に知られている佐竹敬久知事の動物保護への熱い思いがある。(渡辺浩)

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 県の28年度当初予算案編成作業で佐竹知事が担当部局から説明を受ける「知事査定」が27日、始まった。愛護センター計画を担当する生活環境部は、ケージに入った3匹の猫を査定の場に持ち込んだ。殺処分を免れて譲渡された猫たちを同席させたのだ。

 佐竹知事は入室するなり、「あっ、猫がいる。かわいい」と近付き、「おちょちょ、おちょちょ」と猫たちに話しかけた。

 「おちょちょ」とは、知事が公舎で飼っている猫たちをかわいがるときに使う言葉。「おー、よしよし」から来ているという。

 知事は秋田市長時代から飼っている元野良猫6匹、知事になってから飼った元野良猫1匹に加え、平成24年にロシアのプーチン大統領から贈られたシベリア猫「ミール」(雄、3歳)の計8匹と暮らしている。

 譲渡さらに推進

 県は26年度に犬150匹、猫770匹を殺処分した。内訳は、捨てられた犬猫が6割で、残りは「世話ができなくなった」などの理由による飼い主からの引き取りだった。

 県は新たな飼い主への譲渡を進めてきたが、愛護センターは取り組みをさらに推進する「動物の命をつなぐ拠点」と位置付けられている。

 このほかに、(1)動物との触れ合いや、正しい飼い方の啓発(2)犬や猫を一定期間預かって世話をする動物ボランティアの育成(3)災害時の動物の保護、収容(4)秋田犬の飼育、展示-なども行う。

 敷地面積は6200平方メートル、建物は木造平屋1600平方メートル。整備費は8億4千万円を見込み、28年度予算案に設計費として約4千万円を盛り込む予定だ。

 「人間のおごり」

 知事査定でのサプライズは、担当部局が知事の気を引こうと「猫の手を借りた」形だが、愛護センター計画はそもそも知事主導といえる。

 知事は昨年11月24日の定例記者会見で、殺処分ゼロに向けた意欲を次のように語っていた。

 「やはり年間何百匹、何千匹の、野良であろうと動物の命を、これを人為的に殺すというのは、非常にやはり人間としてのおごり、罪悪感があるんじゃないかと…」

 「莫大(ばくだい)なお金をかけてというわけにいきませんけれども、世界から日本全国を見て常識的なラインで、ああいうもの(動物愛護センター)を造りながら、将来、殺処分をなくそうという…」

 さらに、知事は続けた。

 「殺処分をやっているところを廃止して、むしろ愛護センターをしっかり運営するという考え方は、少なくとも犬や猫を飼ってる人には、ある程度認めていただけるし、飼ってなくても、やはり哺乳類を殺すっていうのは。私も殺処分の現場(を見たが)、かわいそうですよ」

 「犬でも猫でも。それが人間の命を大切にするということにもつながるんじゃないかなと思いますので、あの程度の予算で、高いかどうかは別にして、何とか県民の皆さんに理解をしていただいて、動物にも人間にも優しい、自然にも優しい秋田という、そういうことに使えるんじゃないかな」