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南あわじ・津井地区に活気を 「トンネル壁画」まもなく完成

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南あわじ・津井地区に活気を 「トンネル壁画」まもなく完成

「津井トンネル」の壁に描かれた子供たちの絵。「津井活性化委員会」の第1弾プロジェクトとしてまもなく完成する=18日、南あわじ市津井雁来

 南あわじ市津井地区で地域に活気を取り戻そうと30、40代が中心となって「津井活性化委員会」を昨年8月に立ち上げ、第1弾プロジェクトとして「津井トンネル壁画」がまもなく完成する。活動資金は地元からの寄付金で、行政に頼らない自主的な地域振興として動き出している。

 同委員会会長で地区会長の谷池和則さん(60)によると、瓦産業の不振などで活気が失われている地域を何とかしようと、有志に声を掛けて同委員会を立ち上げ、寄付を募ったところ約45人から約110万円が集まったという。こうした地域振興は行政の補助金に頼るケースが多いが、谷池さんは「自分たちでできることをやって逆に行政から注目されるくらいにしたい。活動に小回りが利くし、地元の関心も集めやすい」と自主財源で活動する意義を強調する。

 この資金で活性化策を検討し、第1弾として津井雁来(かりこ)にある市道が立体交差する通称「津井トンネル」に壁画を描くことにした。地元の市立辰美小学校、津井幼稚園の子供たちに津井にあるものの図案を募集し、洲本市の画家、ふうやん(42)が壁画に整えた。

 うずしお、タコ、風車、だんじりなど子供の絵をそのまま30種類のデザインにし、幅約28メートル、高さ5メートルの巨大な壁画に描いている。ふうやんは「子供の絵は明るくエネルギーにあふれている。その良さを壊さないよう表現しています」と話し、コンクリートの殺風景な壁がカラフルな現代アート風に仕上げられた。すでに南側が完成し、北側も今月中に完成予定。

 同委員会ではスマートフォンでポイントに近づくと地域情報が得られるシステムの導入、かつての村誌の復刻、津井の旗の製作など今後も地元を盛り上げていくプロジェクトを検討しているという。