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枚方の絵本作家が個展 難病と闘い、描き続けた20年

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枚方の絵本作家が個展 難病と闘い、描き続けた20年

 筋力が低下する難病で全介護を必要としながら、絵本作家、イラストレーターとして活動しているくぼりえさん(40)が、20年ぶりとなる個展「くぼりえ絵画展vol・2」を地元・枚方市のくずはアートギャラリーで開いている。

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 くぼさんは、脊髄(せきずい)性筋萎縮(いしゅく)症により幼少時から車いすで生活。9年前からは夜間に人工呼吸器を使う日々を送っている。現在は病気も進行して全身の筋力がほとんどない状態だが、それでも介護リフトで手をつりあげ、かろうじて動く指先で万年筆や絵筆を持って絵を描き続けている。そんなくぼさんの作品は、季節の花と妖精のイラストや風景画などやさしいタッチで描いているのが印象的だ。

 幼いころから絵が大好きで、府立香里丘高校(枚方市)では美術部に所属。美術系の短大卒業後には、2冊の絵本「バースデーケーキができたよ!」「およぎたいゆきだるま」を出版した。また、化粧品メーカーが製作したカレンダーのイラストも手がけている。

 今回の個展は、20年前に初の個展を開催した際、高校の美術部の先輩から「20年後にはプロとしての展覧会を開いた方がいい」とアドバイスされたことを、最近になって思いだしたことがきっかけになった。当時の美術部顧問の教諭らに相談し、「香里丘高校美術部OB・OG展」との合同開催として実現した。

 くぼさんは「絵を描き続けてこられたのは、多くの人の支えがあったから。感謝を伝えるとともに、呼吸器をつけていてもいろいろなことができることを知ってほしい」と話している。

 21日まで。午前10時~午後7時まで(最終日は午後6時まで)。無料。問い合わせは同ギャラリー(電)072・866・3490。