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大同特殊鋼捜索 「環境への影響監視」 鉄鋼スラグを廃棄物認定 群馬

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大同特殊鋼捜索 「環境への影響監視」 鉄鋼スラグを廃棄物認定 群馬

 鉄鋼メーカー大同特殊鋼の本社(名古屋市)や渋川工場(渋川市)などに11日、県警の強制捜査が入り、同工場から出た有害物質を含む鉄鋼スラグ問題は事件へと進展した。県は昨年1月に渋川工場などに立ち入り検査を実施し、約1年半に及ぶ調査の結果、同工場から出たスラグを廃棄物と認めた。県環境森林部の青木勝部長は「(同工場の)スラグ使用箇所は全てリスト化し、環境への影響を監視していく」と話した。

 県がこれまでに実施した調査によると、同社と子会社の大同エコメット、渋川市の廃棄物処理業、佐藤建設工業の3社は鉄鋼スラグをめぐり「逆有償取引」と呼ばれる製造・販売契約を結んでいた。

 3社が平成21年7月から行っていた取引では、大同特殊鋼がスラグをエコメットに販売する一方、スラグを安定化させるための処理費として、販売額を上回る金をエコメットに支払い、エコメットは処理したスラグを佐藤建設工業に販売。さらに大同特殊鋼は佐藤建設工業にも販売管理料名目で、販売額を上回る金を支払っていた。

 県廃棄物・リサイクル課の担当者は「相場からみれば、正規の方法でスラグを廃棄物処理するより、安くすんでいる」と話す。