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南極の氷、どんな音がする? 京都・綾部の小学校、元観測隊員の体験に興味津々

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南極の氷、どんな音がする? 京都・綾部の小学校、元観測隊員の体験に興味津々

 南極観測隊の経験者が、小学生に南極の珍しい自然や仲間の大切さについて話す「南極教室」が10日、綾部市岡安町の市立西八田小で行われた。授業で環境学習に取り組んでいる4年生10人が参加し、写真や動画などで南極の自然や動物の様子を見たり、実際に南極の氷に触ったりした。

 講師は、ミサワホーム総合研究所(東京)の南極研究プロジェクト主幹研究員、井熊英治さん(45)。第47、50、52、53の4次の南極観測隊に参加し、うち2回は越冬も経験した。全国で年間200回ほど小学生を対象にした「南極教室」を実施しているが、府内では西八田小が2回目という。

 井熊さんは南極の写真や動画を上映しながら、「南極は寒くて過酷な場所」と説明。井熊さん自身もマイナス58度を体験したことや、60メートルの暴風が吹くことなどを話した。動画で熱湯を水鉄砲で飛ばした時の様子やバナナで釘を打つ様子などを紹介し、児童らが珍しそうに見入っていた。

 また、南極の昭和基地には、さまざまな役割を持つ人がいることを紹介。井熊さん自身は建築・土木部門の担当者として、他のメンバーに指示しながら、基地の建設や整備にあたっていると説明した。

 井熊さんは、日本の観測隊員が持ち帰った南極の約2万年前のものとみられる氷も持参。児童らは氷を触ったり、水をかけると出るプチプチという溶ける音を聞いたりしていた。

 最後に、昭和基地で出会った研究者らの写真を見せながら、「一番楽しかったのは、たくさんの素晴らしい仲間に出会えたこと。みんなも可能性を信じて頑張ってほしい」と話した。

 授業後、井熊さんに「どうしたら南極に行けますか?」と質問していた山内緑葉(あおば)さん(9)は、「南極の暮らしはとてもおもしろそう。氷もとてもきれいで、いつか南極に行ってみたいと思いました」と目を輝かせていた。