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伊豆スカイラインで11月に自転車レース計画 沿線誘客、五輪へPR

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伊豆スカイラインで11月に自転車レース計画 沿線誘客、五輪へPR

 自動車専用道路の伊豆スカイラインを使った自転車レースが、函南町や伊東市など沿線自治体の主催で計画されていることが、1日までに関係者への取材でわかった。伊豆スカイラインは近年利用者が伸び悩んでおり、沿線自治体はスポーツイベントで沿線への誘客や町おこしを図る。一方、後援の県は、東京五輪の自転車競技の伊豆ベロドローム(伊豆市)での開催に向けて「静岡県や伊豆半島といえば自転車」という機運の醸成に期待をかける。

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 関係者によると、レース名は「伊豆スカイライド(仮)」で、JTB中部や中日本高速道路などの民間企業と沿線の熱海市、函南町、伊豆市、伊豆の国市、伊東市の5自治体などが主催。11月15日の開催に向けて、現在、スカイライン通行止めによる周辺道路の渋滞などの影響調査や、周辺住民らへの協力要請などが実施されている。

 計画では、約100キロメートルのAコースと約50キロメートルのBコースの2部門開催で、対象者はプロアマを問わず、Aが定員1500人、Bが定員500人。関係者は「美しい富士山など沿線の景色を見てもらいながら、楽しんで走ってもらいたい」とレースの趣旨を説明。坂やカーブが連続し、一般からも多く参加するため、安全を最優先に、速度超過を防ぐ先導車も走行する予定だ。

 今回の自治体主催によるレース計画の背景には、伊豆スカイラインの利用者の減少がある。県道路公社によると、昭和37年開通の伊豆スカイラインは、平成3年度の約211万台をピークに、利用者は長期減少傾向で、23年度からは4年連続で減り続け、26年度は約97万7千台と100万台を割りこんだ。開通当初は首都圏からの伊豆半島への観光客が多く利用していたが、新東名高速道路や東名高速と接続する伊豆縦貫自動車道に首都圏からの観光客が流れているという。

 そのため、沿線自治体は、レース参加者向けにスカイラインの駐車場などで地元の物産をPRする場所も設置して、地域おこしに力を入れる。関係者は「今回1回だけの開催では地域活性化は難しい」と話しており、例年開催とすることや海外からの参加も見込んでレースの規模を大きくすることも検討するという。